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ただいま産休中!

明子の出産のほほん記

長靴ノート カメラマン

河内 明子

 はじめまして。長靴ノートのカメラマンを担当している河内明子です。5月で、妊娠10カ月目に入り、もうすぐ出産というところまできています。養父市に移り住んだの2014年。 夫とドライブがてら、ふらっと訪れたこの場所にひとめ惚れしてしまい、その日のうちに移住することを決めてしまうという、先の事はあまり考えずに突き進んでいる私。だから、妊娠して初めて、このまちの教育・医療について知ることとなりました。ここでびっくり、「養父市内の病院では初産を受け入れてもらえない!?」隣の市の大きな病院に行くか里帰り出産かを選ぶことになり、私は実家がある明石市での出産となりました。このまちで子育てをするのに、最初は少し不安もありました。小児科まで車で約45分。緊急の場合どうしよう?子供の数は少ないけれどちゃんと友達できるかなぁーなど。でも、よく目を凝らしてみれば私の周りだけなのかベビーラッシュがきていたのです。知っているだけでも同い年の赤ちゃんが5人くらい…。とても心強い。近所には現在子育て中のお母さんたちもたくさんいるし、何でも対応してくれる地域医療に熱心な診療所もある。きっと何とかなるんだろう。

 今は不安よりも楽しみの方が大きいです。なぜなら、とにかくこの地域は人が温かい。

「赤ちゃんができた」と近所の方に言うと、その噂は物凄いスピードで伝わり、「もうみんな知っているよ」と喜んでもらえたり、近くのスーパーに買い物に行った時には5人ぐらいの人が次から次へとお腹を触ってくれたこともありました。地域の方達がこんなにも出産を身近に歓迎してくれることって、都市部では感じることができなかったと思います。この町に住んで本当に良かったと実感しました。

 縁もゆかりもない地域に移り住んだ私たち夫婦にとって、頼れる親や親戚は遠く離れていますが、地域の方達や友人がいるのできっと大丈夫。私が住む地区の小学校はひとつ、ひと学年ひとクラスだけど、個性豊かな大人達や環境が、子どもたちの世界を広げていける場所だと思っています。例えば、自分で育てた野菜を食べたり、野生の動物が身近にいたり、夜の本当の暗さや星の数、雪の白さ、冬の静けさ、雪かき、もちまき、田園風景…。自然がいろいろな事を教えてくれます。移住してカフェを始めてから様々なジャンルの方とも友達になりました。年齢関係なく大人と子どもが対等であれば、世界はどんどん広がっていくと思います。私は今、楽しい生活が子どもと一緒に新たに始まるという希望でいっぱいです。

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