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遊びの王様は宝のありかを知っている

- 普通の主婦じゃ物足りない -

主婦

松田 佳苗

■ 自己紹介をお願いします！

　徳島県出身。神戸で大学時代を過ごし、その時に今の夫と出会いました。大阪で就職して結婚。2014年3月に夫の実家がある養父市に引っ越しました。子どもは4人いて、夫の実家で私たち家族とご両親と、総勢８人で暮らしています。

 

■ お子さんがたくさんですね！　普段は子育てメインの暮らしですか？

　子どもは今、7歳、5歳、3歳、1歳ですが、子育てする以外でも「赤ちゃん先生」という活動をしています。赤ちゃん先生は、子育てしているママたちが赤ちゃんと一緒に地域の集まりや学校、施設に出かけて地域の方と交流する活動です。長女を産んだ時はまだ大阪暮らしで、そこで赤ちゃん先生の活動に参加していました。引っ越してきた時にこの辺にはなかったので、但馬支局を立ち上げちゃいました。今では40人ほどのママが赤ちゃんと一緒に参加してくれています。その他にも、「やぶくる」という養父市内限定のタクシー運転手もしています。

 

■ バリバリに働いていますね！　しかも、面白い働き方。仕事は基本的に子連れなんですね。

　もともと仕事がすごく好きで。一人目を産む前は、育休明けたらすぐ仕事だ！と思っていたんです。けど、子どもが産まれてみたら「フルパワーで仕事したいけど、子どもと離れたくない〜」ってなって。だから、子どもと一緒にいながら仕事ができる赤ちゃん先生を始めました。

　こっちで赤ちゃん先生を軌道に乗せられたのは養父だったから。立ち上げ当初、市役所の保健師さんたちに「こんな人がよく来てくれたもんだ〜」って、会うたびに声をかけてもらい応援してもらいました。心強かったです。

　やぶくるでも、赤ちゃんがいるとお客さんと話が弾みます。市の会議に赤ちゃんと参加すば、「ええなぁ〜」ってみんなに歓迎してもらえます。養父市の環境に感謝です。

 

■ 養父での子育て楽しそうですね。仕事以外の時間はお子さん4人とどんな遊びをしていますか？

　一番下の子以外は小学校とこども園に通っていますが、３人が帰ってきたら毎日一緒に遊んでいます。基本的に外ですかね。おやつ持って、自転車乗って。子どもたちが帰ってくる夕方はすごくいい時間帯で。外に出れば、畑に出ている人や散歩している人が結構いて、みんな子どもにかまってくれます。

　最近、子どもがはまっていたのは、家の裏山に秘密基地を作ることかな。スコップで土をめっちゃ掘ってました（笑）。その近くで家庭菜園をしているので、季節に合わせて野菜の収穫もします。秋から冬は、掘ったサツマイモを家の前のピザ釜で焼き芋にしました。その他にも、家の前の用水路の流れを少しの間緩めて、ヤマメを離して掴み取りしたり（笑）。いろいろしてます。田舎には自然がたくさん。子どもの遊びの宝庫ですね。

 

■田舎だからこそできる遊びっぽいですね〜！　なんか憧れちゃいます。

　子どもも自由に遊んでいますが、夫もこっちに帰ってきてから変わりました。家の前に新しい車庫を建てたんですが、そこにボルダリング場を作ったり、外でご飯を食べたら質素でも楽しいって言い出して、電車のボックス席みたいなのを家の前に作ったり。夫も夫の父も作って遊ぶというのを自然にしているので、特に長男はその影響を受けています。この間は、「公園を作ったら友達が遊びに来てくれる」と言い出して、ダンボールで家に公園らしきものを作ってました（笑）。

　田舎での子育てはのびのびしていて好きです。都会だとどうしても大人の都合でダメとか危ないとか、怒らなくちゃいけないことが多い。豊かな自然を感じていると、ひらめきスイッチが入り、大人の私もいろいろ思いつく。子どもも一緒。「こんな遊びがあったのかー！」と子どもに驚かされることが多いです。以前、子どもに習い事をさせていたけれど、連れて行く時に「外で遊びたい〜」って車に乗らないので通わせるのをやめました（笑）。豊かな自然や、家族や地域の人たち、遊びからいろいろなことを学べるので今は必要ないかなと思っています。

 

■充実している感じが伝わります。今後やりたいことはありますか？

　子どもは地域の宝だよっていうのを地域のみんなから感じられるのが幸せです。子どもが増えるたびに子育てが楽しくなるのは、養父市の豊かな自然と、人の温かい心のおかげだなぁと。1人より2人、2人より3人、3人より4人が楽しい！今の暮らしが続けばいいな。私の中では養父市は日本一子育てしやすいまちです。

　今後、やりたいことは……、養父のシンボルを作りたいですね！これこそ養父ってもの。何をしていても、自分のしたいことが家族の笑顔になって、地域の笑顔になることが私の目標です。